営業パーソンの第一印象を決定づけるポイントの一つになるのが「名刺」であり、「名刺交換」です。営業パーソンであれば、名刺交換における立ち居振る舞いだけでなく、「どんな名刺を使うのか?」にもこだわりたいもの。今回は、営業職の名刺を作成する際のポイントや、名刺交換のマナー、名刺の管理方法などについて解説していきます。
営業の名刺を作成する際のポイントは?
営業職の名刺を作成する際は、以下の4つのポイントを意識するようにしましょう。
営業名刺は商品・サービスをPRできるものに!
営業パーソンのミッションは、自社の商品・サービスを売ることです。そうであるならば、名刺は「営業ツール」として考えるべきであり、営業ツールとして効果を発揮させるためには、名刺に商品・サービスに関する情報を盛り込まなければいけません。
とはいえ、名刺のスペースは限られているため、どんな情報を載せるのかが重要になってきます。商品の魅力を箇条書きにしたり、商品の写真を載せたりするのも一つの手ですが、おすすめしたいのは「QRコード」です。商品・サービスについて簡潔に説明したうえで、「詳しくはこちら」という形でQRコードを掲載します。QRコードからの誘導先は、商品・サービスのプロモーションサイトやSNSページなどが考えられます。名刺というツールは「捨てられにくい」ので、後日アクセスしてもらえる可能性は十分にあるでしょう。
※ QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
営業名刺には顔写真や似顔絵を活用する!
優秀な営業パーソンは「自分を売るのがうまい」と言われます。営業パーソンが「自分」をアピールするためには、名刺に顔写真や似顔絵を入れるのがおすすめです。
名刺に顔写真や似顔絵を入れておけば、相手のなかで名前と顔がすぐに一致します。ビジュアル要素のある名刺は文字情報だけの名刺に比べて印象に残りやすくなりますし、日数が経ってからも思い出しやすくなります。明るく表情豊かな顔写真や似顔絵なら、好感度アップも期待できるでしょう。
営業名刺にはアイスブレイクのネタを仕込む!
営業職の名刺には、アイスブレイクのネタになるような情報を入れておくのがおすすめです。具体的には、趣味や特技、出身地や好きな食べ物、座右の銘や尊敬する人などが挙げられます。このようなネタをきっかけにアイスブレイクの話が弾めば、その後の会話もスムーズなものになるでしょう。プライベートな情報を開示することでキャラクターが垣間見え、親しみを持ってもらいやすくなるのもメリットです。
営業名刺は業種に合ったデザインに!
営業職の名刺は、業種に合ったデザインにするのがポイントです。そうすることで、相手は「一貫性」を感じ、後日、見返したときにも「何の会社か?」を思い出してもらいやすくなります。逆に、業種のイメージに合わないデザインの名刺は、相手に違和感を与えます。些細なことのように思えるかもしれませんが、初対面で感じた不自然さが、後の判断に影響を及ぼすことは少なくありません。
たとえば、医療系やコンサルティング系の名刺であればかっちりしたデザイン、介護系やサロン系の名刺であればあたたかみを感じられるデザインが良いでしょう。最近は、奇をてらったデザインで名刺を作る企業も増えていますが、業種ならではのイメージを崩さないことが重要です。
名刺交換の手順
名刺交換の基本的な手順についてご説明します。
- 事前に名刺を取り出しておく
「名刺入れはどこだっけ?」と手間取るようでは、相手の印象も悪くなってしまいます。 - 相手の正面に立つ
基本的にテーブル越しの名刺交換はNG。相手側に回り込むようにしましょう。 - 名刺入れの上に名刺を乗せて両手で持つ
名刺を渡すときは両手で渡すのが基本。名刺の向き(上下)に気をつけて、名刺入れの上で持ちましょう。 - 名刺を差し出す
相手が差し出した位置よりも少し低い位置で名刺を差し出し、社名や部署名、名前を名乗りましょう。 - 名刺を受け取る
相手の名刺を受け取る際も両手が基本。「頂戴いたします」のひと言を添えて受け取りましょう。 - 名刺をテーブルに置く
名刺交換が終わって着席したら、受け取った名刺をテーブルの上に置きましょう。相手側が複数の場合は、席順に合わせて並べます。
名刺交換時の渡し方や受け取り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
名刺の渡し方とは?名刺交換時の受け取り方や渡し方の手順、マナーを完全ガイド
名刺交換時に気を付けたいマナー
名刺交換をする際に気を付けるべきマナーについて解説します。
受け取った名刺に目を通さないのはNG!
名刺を受け取ったら、その場で目を通すのがマナーです。ほとんど名刺に目を落とさない人もいますが、相手からすると「自分に関心がないんだな」と思われてしまいます。
名刺交換をササッと済ませ、いきなり自社商品のセールスを始める営業パーソンは印象が良くありません。名刺交換をした際に、下の名前の読み方でも部署名でも、気になることがあれば質問してみましょう。名刺情報からいかに話を広げられるかは、営業パーソンとして重要な能力の一つ。その意味でも、受け取った名刺に目を通すのは必須です。
受け取った名刺をすぐにしまうのはNG!
受け取った名刺を、すぐに名刺入れなどにしまうのはマナー違反です。商談中はテーブルに置いておき、退席する前にしまうようにしましょう。ただし、テーブルが狭い場合など、資料が名刺に被さってしまうのは良くありません。そのような場合、「お名刺をしまわせていただきます」とひと言断れば、名刺をしまっても構いません。
折れた名刺や汚れた名刺を渡すのはNG!
折れた名刺や汚れた名刺を受け取って、気分の良い人はいないはずです。「バカにされている」と感じる人もいますし、「だらしない人だ」と思われるケースもあるでしょう。いずれにしても、汚れたり折れたりした名刺を渡すのは相手にとって非常に失礼な行為です。普段から名刺の保管状態には気をつかい、少しでも汚れたり折れたりしていたら、きれいな名刺に交換するようにしましょう。
おすすめの名刺管理方法
名刺管理の方法は、名刺ホルダーや名刺ファイルに入れて管理する方法や、データ化した名刺情報をエクセルで管理する方法が一般的です。しかし、より効率的に名刺管理をしたいなら「名刺管理サービス」を利用するのが良いでしょう。
名刺管理サービスとは、名刺情報をクラウド上で一元管理できるシステムのこと。名刺管理機能のほか、名刺情報をスキャナやスマホで読み取ってデータ化する機能や、オンライン上で名刺交換ができる機能、メールの一斉送信機能など、サービスによって様々な機能が搭載されています。
名刺管理サービスを導入する主なメリットは以下のとおりです。
- 名刺の検索や並び替え、ラベリングなどが容易で、名刺管理を大幅に効率化できる
- 名刺を撮影・スキャンするだけでデータ化できるサービスなら、名刺情報を入力する手間がかからない
- いつでも、どこからでも名刺情報にアクセスできる
- 名刺情報を社内でスムーズに共有できる
名刺管理サービスは多機能化が進んでいますが、「取引先との関係や履歴を整理できればいい」という企業には、「メイシー(maysee)」がおすすめです。 メイシーは、「自社と関わりを持ったあらゆる人々とのつながりを時系列で把握・管理したい」というニーズに対応したシンプル&スマートな名刺管理サービスです。アカウント数無制限で月額2,178円(税別)という業界最低価格を実現しています。たまった名刺を送付するか、スキャンしてアップロードするか、スマホアプリで撮影して送信すれば、スタッフが正確に名刺情報をデータ化します。 「アナログな名刺管理から脱却したい・・・」「エクセルでの名刺管理はもううんざり・・・」という企業様は、ぜひメイシーをご利用ください。一度、メイシーを使って名刺管理をしたら、もう以前の方法には戻れないでしょう。 メイシー(maysee)の詳細はこちら |
まとめ
身だしなみに気をつかう営業パーソンはたくさんいますが、名刺交換時の作法や、名刺そのものに気を配る営業パーソンはそれほど多くはありません。しかし、名刺交換は営業パーソンの第一印象を左右する重要なイベントです。名刺のデザインにこだわるとともに、相手に好印象を与えられる振る舞いを心がけていきましょう。