ク‌ラ‌ウ‌ド‌サー‌ビ‌ス‌で‌名‌刺‌の‌顧‌客‌管‌理!‌Salesforce‌の‌Sales‌ ‌Cloud‌の‌導‌入‌方‌法

  • 2020年10月28日
  • 2022年2月16日
  • 名刺

営業をしていると、日々増える顧客とともに名刺も増え、管理が大変になってきます。時間が限られている中で簡単に顧客管理をして、できる限りのパフォーマンスをしたいと、そう思うことはないでしょうか。

さまざまな名刺管理ツールがある中で、Salesforce‌の‌Sales‌ ‌Cloudは短時間で効率的に顧客管理が可能です。特に店舗責任者や営業職など顧客管理を徹底したい人は、クラウドサービスを使った名刺管理の有用性を知っておきましょう。

Sales Cloudとは

Sales Cloudとは、クラウド上で顧客情報の管理や営業支援などが行えるシステムのことです。提供しているのは株式会社セールスフォース・ドットコムで、企業の利用形態に合わせてカスタマイズできるのが特徴です。

初期投資や複雑な手続きが必要なく、インターネット環境とデバイスがあれば誰でも簡単に導入できます。20年以上の歴史がある同システムは世界中の営業職からの信頼を受け、15万社以上が活用しています。

SalesforceのSFA製品
SalesforceのSFA製品は、一つだけではありません。そもそもSFAとは、営業を効率化するための概念のことであり、営業情報や手法をデータ化して活用することです。

SFAに搭載されている基本的な機能としては、顧客管理、案件やスケジュール管理、営業活動の進捗管理と各種レポートの作成機能などがあります。

Salesforceの提供する商品は、営業支援ツールであり、見込み客の発掘などができるSales Cloud、見積もりの業務などを自動化するためのSalesforce CPQ、マーケティングサービスであり自動化できるPardot・Marketing Cloud・Salesforce DMP、顧客データの分析と業務の効率化を図るためのSales Cloud Einsteinなどがあります。

そのほかにもフィールドサービス業務の効率化を図るためのカスタマーサービスや、ソーシャルメディアやモバイルを利用した広告媒体におけるマーケティングプロセスを効率化するマーケティングサービスなどもあります。

すべてを導入する必要はなく、数多くあるSFA製品の中で、最も必要と思われるものを選びましょう。

導入の準備と導入までの流れは?

Salesforceの有効性はわかっても、導入するのにどうすればいいのかわからないという人も多くいるのではないでしょうか。そもそも導入するには、下準備が必要です。まずはどのような準備が必要であるのかを、知っておきましょう。

準備が終わり次第、導入という流れになります。導入はさほど難しくなく、環境さえ整っていれば誰にでも可能です。導入の準備から導入の流れまでを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

ユーザの定義とは?
そもそも名刺管理ツールである‌Salesforceを導入する、ユーザーの定義とはどのようなものなのでしょうか。こういった管理ツールは個人的に導入するメリットはあまりなく、企業で導入することに意味があります。

なぜならどの社員が誰と会ったのか、名刺管理を徹底して共有することにこそ真価を発揮するシステムだからです。そのため、ユーザーの定義とは会社に勤める会社員、パート、アルバイト全般といえるでしょう。

運用フロー
導入にあたって大切なのは、導入前の準備です。まずは、環境を整えることから始めましょう。導入するクラウドサービスはどのようなものかや、その重要性をシステムを利用する全員に周知します。

それまでは個人に任せていたものを、一元管理することにどのような意味があるのかを、きちんと理解してもらいましょう。

また、運用前にはシステムを使うためのトレーニングを欠かさないようにしましょう。どのようなシステムも、使い手次第では何の役にも立たなくなってしまいます。そのため使用する前に、必ずトレーニングする期間を設けることが重要です。

さらにトレーニングの前には、意識の共有が大切です。なぜ導入する必要があるのか、どのように活用するのかなどを全員に周知してください。

営業活動がスムーズになる、顧客の求めているものを素早く把握できる、操作が簡単で誰にでも使いやすいなどといったメリットがあることを従業員に理解してもらいましょう。

社員の理解が得られないままだと、導入したのに思うように運用できていない、という状態になります。営業職で顧客を自身で管理している人にとっては、通常の業務と並行して導入準備をしなくてはいけませんから、準備期間やトレーニング期間は多めに設けるのが理想的です。

また、Salesforceには顧客の管理だけではなく、ニーズ解析やマーケティング分析などの機能も搭載されていて、すべてを使いこなすには時間が必要です。導入したてですべての機能を即時使用できるわけではありません。

機能のすべてを一度で導入してしまうとサーバーが重たくなり、システムがうまく動かなくなってしまう危険もあるため、初期導入は必要最低限の機能にとどめておきましょう。社員の準備や慣れを見て、順次導入をしていくことが大切です。

Salesforceの特徴の一つに、一つ一つの機能をパッケージ化して導入できるというものがあるため、最小限の機能だけでも導入、運用が可能です。

Salesforceの価格体系を知ろう

Salesforceを導入するにしても、価格が予算に合わなければ難しいものがあります。そこで、価格体系がどのようなものなのかを、事前に知っておくことが必要です。

導入時になってやっぱり合わない、予算オーバーするなどとなっては、意味がありません。また、トライアル期間が設けられているため、うまく活用して会社に合ったプランを使用してください。

4種類のプランがある
Salesforceには、4種類の料金プランがあります。それぞれに特徴があり、トライアル期間もプランによって違ってきます。

1つ目は基本機能のみで、お試し感覚で始められるEssentialsです。こちらは難しい設定が一切不要で、クラウド上のみで完結できますが、使用可能なのは10ユーザーまでとなっています。

利用料金は3000円とランニングコストも安いので導入しやすいプランといえるでしょう。14日間の無料トライアル期間があるため、まずはお試しで使ってみることができます。

2つ目はあらゆる規模のチームに対応でき、標準的な機能が詰め込まれたProfessionalです。月額が9000円のため、そこまで高額というわけではないところも魅力的なプランといえるでしょう。

30日間のトライアル期間があるため、一度導入して費用に見合う成果を期待できるかどうかを見極めることができます。

3つ目は会社の用途に応じてカスタマイズできる、自由度の高いEnterpriseです。月額料金は18000円と少々高額ではありますが、その分対応力が高く使い勝手のいいプランといえます。

30日間のトライアルでどこまで機能を使いこなせるかが大切です。費用に見合う機能かどうかを見極めましょう。

4つ目は全プランの機能を兼ね備えた、もっとも多機能なUnlimitedです。無制限でサポートを受けられるのが特長のプランで、月額は36000円と高額です。

その分、あらゆる機能を求める会社であれば、使い勝手のいいプランといえるでしょう。こちらも30日間のトライアル期間があるため、まずはお試しで導入し、しっかり機能を見極められます。

定着と継続が大切

日本の企業では、多機能すぎて使いづらい、月額費用が高額という声もありますが、プランによって機能を絞ったものや月額料金の安いものもあるため、まずはどのようなものであるかを詳しく知るようにしましょう。

また、初期費用はありませんが導入するならば準備期間をしっかりと設けることが必要です。新しいシステム全てにおいて言えることですが、システムは導入するだけでなく、定着させ、継続することこそが大切です。